今回のアーティストインタビューは、店舗で配布中のスタッフ考案の紅茶のレシピBOOKに素敵なイラストを描き下ろしてくださっている松尾ミユキさんをお迎えしました。料理好きで、イギリスやフランスの文化を愛する松尾さん。どんなお話が伺えるか楽しみです。

Afternoon Tea TEAROOM(以下Afternoon Tea):アフタヌーンティーは以前からご存知でしたか?

松尾ミユキさん(以下松尾さん):もちろんです。お店には30年も前から通っていました。イギリスの食器やフランスの雑貨、アフタヌーンティーでしか出会えないウシ型のミルクピッチャーや素敵な花柄のカップ&ソーサーなど、どれもわくわくするものばかりで、ヨーロッパの香りがする雑貨やビンテージカップなどをお店で買うのが楽しみでした。もちろん、ティールームも憧れの場所。私はいろいろなメーカーの紅茶を飲むんですが、ティールームの紅茶はしっかりと茶葉の味が出ていて、その頃からミルクにも負けずとても美味しかったです。

Afternoon Tea:とても嬉しいお言葉です。ありがとうございます。松尾さんは以前からヨーロッパがお好きなのですか?

松尾さん:愛読していた雑誌の影響もあると思いますが以前からヨーロッパがなぜか好きですね。自分にしっくりくる感じがあるんです。昔は毎年のようにヨーロッパを旅して、蚤の市や朝市などに通っていました。

Afternoon Tea:パリに住んでいたこともあるんですよね。

松尾さん:そうなんです。当時、私と同じく紅茶好きの友人がいたんですが、彼女はマレ地区の「マリアージュフレール」の横のアパートに住んでいて。友人の部屋へと向かう階段の途中、紅茶のいい香りがしていたことを今も覚えています。
友人と2人分にしては大きなポットに紅茶を淹れ、何杯もミルクティーを飲んでいたことをとても良く覚えていて、今でもポットやカップは温めてトレイにセッティングして紅茶を飲みます。ちょっとした手間と時間をかけることで、仕事時間に区切りがついたり、お茶時間を気軽に楽しくできます。

Afternoon Tea:アフタヌーンティーでも「spice of a day」、何気ない毎日の普段の暮らしの中に、ちょっとしたスパイスや刺激をお届け出来たらと思っていますので、そんな生活をされているのは、とても素敵ですね。

松尾さん:お茶の時間はもちろん、家族が集まって食べるごはん、読書や編み物などの趣味の時間、子供が楽器を弾くのをゆったりと聞く、など日常の中にある何気ない時間を意識的に楽しみたいと私も思っています。

Afternoon Tea:日々の中に、ちょっと自分のお気に入りをいれるだけでも気持ちが変わりますよね。

松尾さん:だからお店にも長く通っているのかもしれませんね。アフタヌーンティーさんとの歴史は個人的にはすごく長くて。何かの折にはいつも利用していたので、とても身近な存在なんです。ベイカリーでパンもよく買っていました。
何十年も前にお店で購入した花柄のカップ&ソーサーを今も持っていますよ!

Afternoon Tea:そうなんですね!ぜひ見せていただきたいです。
松尾さんにはスタッフレシピのイラストを描いていただいていますが、ご自宅でよく作る料理などはありますか?

松尾さん:普段から野菜中心の料理が多くて、若い頃からラタトゥイユはよく作っていました。今は娘と一緒に作っています。以前はパリで知ったクスクスもよく作っていましたが、最近は作ってないかも…。また作りたいですね。
あとは、学生時代から大好きなアップルパイ。パリに住んでいた頃は必ずショソン・オ・ポムを買うほど。今でも一番よく作っているかもしません。

Afternoon Tea:スタッフレシピのイラストを描かれて、いかがでしたか?

松尾さん:お洒落でどれも美味しそうでした。中でも、ティーパウダーを使ったカルボナーラとリゾットが気になりました。どんな味なんだろう!? と想像しながら描きました。シャルドネダージリンのぶどう大福は、色の層がきれいに描けたと思っています。どれも印象的なレシピばかりでした。私も何か作ってみようと思います。

Afternoon Tea:もし作られたら、アフタヌーンティーの紅茶と一緒にぜひ。

松尾さん:私が気に入っているのは、ファイブオクロックティーです。キームンがブレンドされていて、紅茶好きな主人と一緒に家でもよく飲んでいます。アフタヌーンティー7デイズコレクションにも入っているので、いろいろな紅茶を楽しみたいときにもいいですね。

Afternoon Tea:レシピを手に取るお客様にメッセージをお願いします。

松尾さん:簡単な材料で誰でもカフェのような料理ができるんだなと感心しました。スタッフの方の想像力は豊かですね!作る喜びをぜひ感じてほしいなと思います。

P.S.
松尾さんがお持ちのカップ&ソーサーは、約30〜20年前に販売していたチャーチル社ザルツブルグシリーズ、アフタヌーンティーのエクスクルーシブ商品でした。永く大切にしてくださってありがとうございます。これからも松尾さんの毎日に寄り添うものであったら嬉しいです。