ティールームの秋のパッケージを描いてくださった世界的に活躍する人気イラストレーターのナタリー・レテさんが先日、日本に来日。お忙しいスケジュールの合間で、アフタヌーンティー・ティールーム 丸の内新丸ビルにご来店くださり、インタビューを受けてくださいました。
その様子をレポートします。

Afternoon Tea TEAROOM(以下Afternoon Tea):アフタヌーンティー・ティールームとのコラボレーションは10年ぶりとなります。お話を引き受けてくださってありがとうございます。

ナタリー・レテさん(以下ナタリーさん):10年前のコラボレーションも楽しかったですが、今回もこうしてお声かけいただきとても嬉しいです。そして今回は、とてもたくさんの商品が展開できました。デザインチームの日本らしい感性と、私の世界観がうまくミックスできて、とても素敵なパッケージができたと思っています。

Afternoon Tea:今回のアートのコンセプト、ストーリーなどがあれば教えてください。

ナタリーさん:「ティーパーティ」をテーマにもらったので、たくさんのモチーフで楽しいシーンを表現してみました。

(※10/17~11/13の期間中、「アップルパイ」に付くピックをご覧になり、思わず髪のあしらいにしてスタッフを和ませてくれるナタリーさん。バレッタなどの髪かざりがお好きとのこと。)

Afternoon Tea:絵を描くときに、考えることやアイデアソースにする本や映画、暮らしのことなどがあればお聞かせください。例えば、描く時によく聴くお気に入りの音楽や香り、気分が乗る天気など。

ナタリーさん:私がインスピレーションを受けるのは、小さい頃読んだり見たりした60年代の絵本が多いかもしれません。あるいは、今世紀初頭の版画の作品集とかもよく見ます。 世界中のフォークアートも好きですし、ラッピングペーパーやテキスタイルなども大好き。

好んで描くのは、ヴィンテージのおもちゃとか、動物、植物が多いかもしれません。 仕事しながら聴くのは、フォークミュージック(ルー・ドォワイオン、アニエス・オベル、ビリーマルダンなど)やインストルメンタル(マックス・リシュテール、 ルドヴィコ・エイノウディ)。あるいは、何もつけずに鳥の鳴き声を聴くだけの日もあります。

アトリエにいる時は、世界を遮断して他のことは考えません。なので、たとえ雨が降っていても、気になりません。仕事をするのは朝の早いうちの方が気分がのります。夜まで仕事するのはできるだけ避けています。9時半〜18時あるいは19時には私の仕事は終わります。いい仕事をするためには、万全であるための体力が必要なんです。

(※当日はアーティスト、モデルとして活躍されているご息女のアンジェールさんとご一緒にいらっしゃり、目の前に皇居が見えるお席で外を眺めながら、アップルパイと紅茶でティータイム。)

Afternoon Tea:普段、紅茶は飲まれますか?どんな気分やシーン、頻度で飲みますか?日常のティーシーン、好きな茶葉や飲み方があれば教えてください。

ナタリーさん:朝はベルガモントのアールグレイティーを飲みます。旅先やカフェでは、ミルクティーやレモンティーを飲むこともありますが、家で飲むのは稀かもしれません。
仕事の時は、実は最近のお気に入りは日本の「そば茶」や「玄米茶」だったり、あるいは熱々のバラの葉のお茶を飲みます。
お茶と一緒にスイーツはあまり取らないように気をつけています。そう、スタイルをキープするため……。でもお餅やお菓子が大好きなので食べ過ぎないように、気をつけています。

※丸の内新丸ビルでは上の「アップルパイ」とは仕様の異なる「アップルパイ デセール」を展開しております。また「アップルパイ デセール」には限定ピックは付きません。あらかじめご了承ください。

Afternoon Tea:日本に来日するのは、今回で何回目くらいですか?日本の好きな場所や食べ物など、日本にまつまる印象的なエピソードなどがあれば教えてください。

ナタリーさん:25歳の頃から日本に来ています。なのでもう30年も通っていますね!多分15〜20回くらい来ています。日本庭園が大好きで、お気に入りは根津美術館のお庭です。青山霊園もお散歩に素敵です。高野山も素晴らしかったし、箱根の温泉も大好きです!東京の街の小さな通りも静かで、小さな植木などあってとても日本らしいですし、商店街も昔と変わらず懐かしい感じで好きです。

日本の古いものも大好きで、日本を旅すると、時々違う時代を生きているのではないかと錯覚に陥るほど。なので、京都や、お寺、奈良も好きです。(奈良の鹿も可愛い!)

(※スタッフ用のバッジデザイン(非売品)もナタリーさん。お気に入りの茶葉とサインをしてくださいました。)

Afternoon Tea:ナタリーさんにとっての「ティータイム」とはどういったものでしょうか?

ナタリーさん:人の多い新しい街はあまり好きではなく、お散歩もいつも静かなところに足が向かいます。歩き疲れたら、静かで居心地の良さそうなティールームを探して、ご褒美のお茶をいただきます。これこそ「ティータイム」。美味しいスイーツもあれば言うことなしですね。リラックス、リラックス。

(※10/17発売の「ティーポーチ」を耳に見立てるチャーミングな一面も!)

Afternoon Tea:最後に今回のコラボレーション商品を購入してくださった方へのメッセージをお願いします。

ナタリーさん:私のイラストが描かれた今回のコラボレーション商品を購入くださった方が、ハッピーになれたとしたらとても嬉しいです。あるいはお友達にプレゼントにしても喜んでもらえたとしたら、私も嬉しいです。

使い終わったら、缶を思い出にとっておき、長いこと側においてもらえるとなお嬉しいです。お裁縫箱にしていた方の投稿を見ましたが(SNSで)、とてもいいアイデアだと思いました!

皆さんに感謝を込めて、キスッ。

(ヨーロッパやアメリカ、世界中の人たちがこのコラボレーション商品を手に入れることができなくてとても残念がって、日本の皆さんを羨ましく思っていましたよ。)

(※最後に丸の内新丸ビルのテイクアウトコーナー用のパネルにサイン&スペシャルイラストを描いてくださいました。こちらは11/13までご覧いただけます)

なお、ティーフェスのフリーペーパーや10月分のティーカレンダーのデザインになっているクッキーを、アフタヌーンティー・ティールーム 玉川高島屋S・Cにて11/13まで展示中です。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

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