
2012.02.01
廣瀬裕子 作家
3年とちょっと暮らした葉山をはなれ
となり町の逗子に移り住みました。
今度は森のようなところ。
しばらく森の家をたのしみます。
http://y-hirose.com/

年が変わってしばらくしてから、ひとり暮らしをしています。
夫は、四国の徳島で生活をはじめ
わたしは、葉山のとなり町で暮らしはじめました。
住みなれた町から、はなれることを決めたのは、昨年の初夏。
これからの自分たちの生き方を見つめなおした結果
だいすきだった葉山からはなれる決心をしました。
もうすこしだけ、自然のリズムを感じながら
生きていけるところにいきたいと思って。
と、言っても、あたらしく生活する場が見つかっていないため
わたしだけ、となり町でスタートすることにしたのです。
今度の家は、古い一軒家です。
家をさがしはじめたら、すぐに友人が貸してくれることになり借りた家。
逗子の山のちかくです。
はじめて、この家をおとずれたとき
気持ちいい空気を感じました。
広い庭とおおきな木々、そこに集まる鳥たちの気配。
家は古いけれど、すてきに手が加えられています。
「町のなかにあるけれど、森のような場所」。そう思いました。
住みはじめてしばらくしか経っていないのですが
いままでずっと暮らしていたような気持ちになることがあります。
古い家なので、家のなかは寒いのですが
(それで寒さ対策をいろいろ講じています)
そこにある「空気」が、しっくりくるのです。
いままでつかっていたイスやテーブルを運びこみ、
「落ちつく」ところにそれらを置き、
クロスをかけ、本をならべていくうちに
空気が、自分らしくなってくるのだと思います。
町の喧噪からはなれているところも
わたしのリズムと合っているのかも。
朝、起きて、庭にある木々をながめる気持ちよさ。
窓からさしこむひかり。
さわさわと風でこすれる葉っぱ。
お茶をいれて、ひと息つく時間が、ゆっくりとながれていきます。
長い階段をよいしょよいしょと
のぼってきてくれる友人たちとすごすのもたのしい。
しあわせは、どこにでも、どんなときでも、ころがっている・・・。
引っ越しをして、ひさしぶりにひとりで暮らしはじめて
あらためてそう感じます。
ひとり暮らしは13年ぶり。
しばらくのあいだ、この時間をたのしもうと思います。
葉山の家の窓からいつも見ていた富士山。
こんなふうに見えていました。
ここから見る富士山がとてもすきでした。