+flower

2012.02.15

CHAJIN:フラワーアーティスト。鎌倉在住。雑誌や広告の花あしらい、店舗やイベントの装花などでも活躍中。
鎌倉のアトリエと東京各所で開催している花教室も人気。
著書に「小さな花あしらいと12ヶ月の花の話」「季節の花でつくる12ヶ月のリース」(ともに芸文社)がある。

54:目白啓示

食卓の窓前に3本の藪椿の木がある。
今春はいつになくたくさんの花がついた。
他の季節はほぼ、濃緑色の葉っぱ群なので
椿ばかりに注目することはあまりないが、
紅い小花が点在している今はつい見入ってしまう。
でも、そうした花やかな状況となると
自分以外にも心待ちにする輩が増えてくる。
それは、鎌倉では馴染みの台湾リスやヒヨドリ、
またはメジロだったりする。
そのなかでも台湾リスとヒヨドリは
開花したそばから花芽を食すせいか
あっという間に拝める花数が少なくなってしまう。
とても残念ながらそれには毎度納得せざるをえない。
ただ、ひとつだけ納得できないこともある。
それは、奴らが花を頂戴する際の態度である。
無遠慮に花をもいだり、がさつに顔を突っ込んだりと、
我良し極まりないのだ。
椿に対するリスペクトは微塵も感じられない。
ところがメジロだけは、
いつも椿に対して申し訳なさそうに
花芽を気遣いながら、
そっとくちばしを差入れている風に見える。
自分はそんなメジロの姿勢にはとても好感が持てた。
まるでメジロから
「我良しでは無く相手の気持ちも考えてね~」との
メッセージを贈られている気さえした。
ってなことをある時カミさんに話してみたら
「(メジロは)体が小さいからそう見えただけで、
心持ちは他と変わらないのでは?」
といった、とても現実的な答が帰ってきた…(笑)。
はたしてメジロの一件は、啓示か?否か?
これ如何に~!

  *  *  *  *  *

CHAJIN花教室では今春も体験講座を開催します。
皆さまのご参加こころよりお待ちしております!!
http://toranoco.no-blog.jp/chajin/2012/02/post.html

[photograph & text by CHAJIN]

今回セレクトしたアイテムは…

今回の器はフランスの昔ながらの陶器をイメージしたというスクエアなお皿。
ミルキーな色目や手仕事っぽい質感が何とも好感触でした。
また、縁が額縁のようにも見え、落ち椿風な今回の花あしらいが
まるで絵のように着地できたのも嬉しかったですね。
自分としては、食器としてだけでなく花器としても使いたい素敵すぎるお皿でした。

四角皿 ¥2,415



※バックナンバーで紹介されているアイテムは、展開店舗の変更や販売をすでに終了している場合がございます。あらかじめご了承ください。