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手作りの雑貨的なリトルプレスから商業出版まで、カフェや雑貨、デザイン、暮らしまわりの本や雑誌の、編集と執筆を中心に活動。近刊として、旅のささやかで美しい瞬間を写真と文章で切り取った小さな本『Beautiful Moments』を自身の出版レーベルBOOKLUCK PUBLISHING roomよりリリース。
www.bookluck.jp |




こないだのこと。
「♪リンガディンドン」と高い声でリズミカルに歌う
木村カエラの曲「Ring a Ding Dong」を、
どこでどう変換されたのか、
長崎ちゃんぽん屋の「リンガーハット」のCM曲だと
すっかり思い込んでしまっていた。
(たぶん歌詞の響きとCMの曲だという
2つの知識から来た、短絡的かつ楽天的なこじつけ)
で、ある日。ふとした拍子で友だちに、
「あるやん、あの歌。リンガーハットのCMの……」
と言うと「えっ、あったっけ?そんなの」って言うから
「知らんの?木村カエラが歌ってるやつ」と言い返すと
一瞬、顔が「ハァ?」となり、次に「ハッ」となり、
そして「ハッハッハッハ!」と大爆笑されてしまった。
(ホントはNTTドコモなんだってね←まだ観てない)
テレビがないと、こんなとんちんかんな
発言してしまうという、まさにいい例。
あー、ハッずかしかった。
さて。
よく「音楽に耳を傾ける」という表現を使うが、
その時、アナタは音楽の「何に」耳を傾けているだろうか。
バックのアレンジという人もいれば、
ボーカルのかすかな声の抑揚という人もいるだろう。
僕の場合、さすがライター!と言われたいわけではなく、
やっぱり「歌詞」を聴いているような気がする。
いや、歌詞だけというよりも
「メロディと歌詞がどうなじんでいるか」に近いだろうか。
ライターというのは、
書いた文字が活字となって、本や雑誌で
もしくはこのエッセイのようにデジタルフォントとなってウェブ上で
いずれも「読まれる」ことを前提に文章を書く仕事。
なので、もちろん内容もさることながら、
読む前に、パッと文章の固まりを見た時の印象、
いわゆる「ビジュアルとしてのコトバ」も、
実はすごく意識して書かれていたりする。
同じように、歌詞を考える人というのは、
言葉の意味、いや、もしかするとそれ以上に
メロディに乗せられた時のコトバとして
どう聴こえるのかを、とても意識しているのだろう。
(その点でもオザケンとスピッツはやっぱり天才だと思う)
それだけに、歌詞とメロディがぴったり!
ハマった曲を聴いた時は、鳥肌がゾワッと立ち、
僕の“くぅっとセンサー”は、ピコンピコンと反応する。
そして、舌であめをいつまでも転がすように、
何度も何度もリピートして味わい、
その後にもしも自転車に乗る機会があった日にゃー、
まっさきにハナウタとして、
オンチな僕に歌われるという(残念な)運命をたどる。
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ここまで引っ張ったってことは
最近そういう曲に遭遇したってこと?
はい、そうなんです。
その名もポポヤンズという
お嬢さんふたりのユニットだ。
アコースティックでオーガニックな音色、
いかにも「せーの」という声が聴こえてきそうな
たどたどしくも清らかに、
ふたりいっしょにささやかれる歌声。
夢見心地な気分に、ガチでなれる美しいメロディ。
ビジュアルも、あまり使いたくないが
ズヴァーリ!森ガール的な雰囲気をたたえており、
まったくもって、すべてにおいて
期待を裏切らない感じ。
でもでも、僕はこのふたり、
ソートー!コトバ偏差値の高い、確信犯と見た。
特にバチン!ときた問題の箇所は「おとしもの」という曲。
「♪プラネタリウムに行って重いドアを閉じましょよ」
という歌詞があるのだが、その
「しょよ」のところ!ここ、かなり神だ。
「しょう」といきたくなるところを
「しょよ」というコトバをあえて選び、
そしてほのぼのとしたメロディとの相性もバツグンにいい。
そして、他のいろんな曲も
「はい」とか「かな」とか、そういう細かい語尾のコトバと、
メロディがとても美しく溶け合っている。
そう考えると、
ポポヤンズというユニット名からしてずるい。
いかにもポヤンとしてる感じのようで
パ行という破裂音を使うと親しみやすく感じる
(お菓子とかもそうですよね)という
ネーミングのセオリーを2つもクリアしており
とても覚えやすく印象深く、
すっかり心をさらわれてしまった。
なんだか……
2ちゃんねるに投稿してる気分になってきた(笑)。
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