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手作りの雑貨的なリトルプレスから商業出版まで、カフェや雑貨、デザイン、暮らしまわりの本や雑誌の、編集と執筆を中心に活動。近刊として、旅のささやかで美しい瞬間を写真と文章で切り取った小さな本『Beautiful Moments』を自身の出版レーベルBOOKLUCK PUBLISHING roomよりリリース。
www.bookluck.jp |




今回も残念ながらみなさんにまたもや
どうリアクションしていいか分からず途方に暮れてしまうような
僕の恥ずかしい告白を聞いていただかなくてはならない。
実は齢37にもなって突然、クラブ通いにハマってしまった。
そもそもはともだちから、フランス人のともだちが東京に来るので、
みんなでいっしょにクラブに行きませんか?とお誘いを受けた。
昔はちょくちょく行ってたけど、今はとんと行くことなくなったなー。
もう僕もええ歳やし、浮きまくりやとは思うけど、
まあ、こんなチャンスもなかなかないし、せっかくやから
最新のザッツ・トーキョーってもんを感じてみるかねー。
と、まるで六本木ヒルズにいく田舎のオッサンのような気分で
いっちょ繰り出すことになった。
総勢10人。最初はみんなで輪になってワイワイやっていたのだが、
そのうち、なぜだかムショーにものたりなくなってきて
だんだんみんなのもとを離れ、アウェイなポジションをキープ、
いつのまにか脇目もふらず、一心不乱に踊り狂っている自分がいた。
もう、この強欲ダンシンっぷりをどう表現すればいいのだろうか。
まるでアンデルセン童話「赤い靴」で靴を履いた少女のように
(ま、実際はオッサンだけどね)
手足が勝手に、モリモリ動いちゃうって感じ。
踊れば踊れば踊るほど、エネルギーとアドレナリンが
とめどなくワキワキのムンムン状態で、
(そして僕のワキワキもムンムンだったはず!←失敬)
かれこれ朝まで、通算5時間(!)も踊り続けていたのだった。
早朝特有の、うすく白いもやがぼんやりとかかった空気の中、
すべての音がどこか遠くから聴こえるようなフシギな感覚とともに
しみじみ味わっていたのは、昨今まれに見る充実した疲労感。
遅咲きの狂い咲きとは、きっとこのことを言うに違いない。
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ということで、分かりやすい僕はそれから
トーゼンのようにいわゆる“ダンスミュージック”とか
“クラブミュージック”呼ばれるモノを意識するようになったのだが、
アムロちゃんをルーツとする髪の毛をユッサユッサと振り乱す
J-POP系は世代的にちょっとズレていて、
申し訳ないのだけれど(誰に?)そこには参戦できない感じ。
というよりも、僕をここまで年甲斐もなく元気にさせるのは
おしゃれで、かわいくって、キラキラしていて、
でもってウキウキ踊り出したくなるようなカラフルな曲なのだ。
そんなの、どっかにぽろりんちょんと転がってないかなー
なんてムシのいいことを考えていたところ、
知る人ぞ知るアフタヌーンティーの音楽番長であり、
「読んで、聴いて、くぅっとなる」の前にずっと音楽エッセイ
「Afternoon Tea Music」を連載されていた大先輩フジワラさんより
まさに、ぽろりんちょんと転がってきた。
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いま、僕が制作に参加させてもらっている
アフタヌーンティーのフリーペーパー「spice of a day」。
この4月号の中にある「Afternoon Tea Music」コーナーで
フジワラさんが選んできたのが、
Free TEMPOの「SOUNDS」というアルバムだったのだ。
(それとからめて僕がちょっとした妄想話を書かせてもらっている)
これが、まさにビンゴ!
ときにスピーディーに、ときに軽やかに。
打ち込みのリズムの中にピアノなどの生音と、曲によって入る
名取香りや、ミズノマリ、bird、ogurusu norihideなどの
ヴォーカルがいい感じにオーガニックな効用をもたらし、
マーブル模様のように溶け合って、美しく甘くきらめき放たれる。
この、キャッチーでアッパーでハッピーなくぅっと感
思わずグーッ!と親指を立てながらダンシンしたくなるのだった。
で、やっぱりというか、なんといおうか、
調べてみるとFree TEMPOだけでなく、
東京のクロスオーバーシーン(っていうそうだ)は、
世界的にみてもレベルが高くてオリジナリティのある
アーティストがたくさんいるとかで、
そんな彼らが一同に集結、リミックスしたアルバムが
「ODE MUSIC REMIXES -eyes-」。
さらにバラエティの富んだ層の厚い世界で、
がっつりと楽しませてくれる、大満足な一枚だった。
そんなこんなですっかり予習をすませまくりの僕の今の目標は
彼らがDJをするイベントに参戦すること。
ああ、その時僕にどんな夜が待ち受けているのだろうか。
考えただけで……筋肉痛(やっぱり歳には勝てなかった)。
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